りんごの病気

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りんごの病気のお話です。

りんご農家にとって一番怖い病気は、フラン病という病気で、最悪の場合木が枯れてしまいます。

見つけたときはほんとにガッカリします。 定期的に消毒はしているのですが、食の安全の観点からも低農薬の流れになっていて、残留性の強い農薬は使用されなくなり、回数も濃度も低くなってきています。

そのため、どうしても病気を完全になくすことはできず、目視で見つけては治療します。

フラン病

中央の黒っぽくなっている部分です。

見つけたころには手遅れになってしまうこともあるのですが、早めに見つけるように気をつけるしかありません。

今日も畑を見回っていて発見したので治療開始です。

フラン病削り

フラン病削りという道具で、先の鍵状になっている部分で病斑部を削り取ります。

フラン病

削ってみると、中は病気により腐食しており、この病気特有のアルコール臭がします。

フラン病削り取り後

こんな感じで、腐食している部分はもちろん周りの健全なところまで樹皮を削り取ります。

フラン病の治療には、他にも泥を巻き付けたり、水で浸した紙おむつのようなものを巻き付ける方法がありますが、治ったかどうかが目視で判断できる削り取る方法が、手間はかかるけど一番確実かなって思っています。

削り取る部分が思ったよりでかくなってしまいました。(幹回りの三分の一)

これが一周してしまうとアウトです。もう、水分も養分も吸い上げられず枯れることになります。

フラン病削りかす

削りカスもすべて拾い集め、焼却処分します。

この病気の怖いところはほっておくと胞子が飛んで、畑のほかの木に感染することです。

この削りカスも畑に撒き散らしておくと感染源になるらしいのです。

ちなみに病気の感染は、木の切り口などが多いため、冬の剪定時には、大きな切り口に感染防止のための薬を塗ります。

フラン病処理

最後に、削り取った部分に薬を塗って、治療完了です。

フラン病治癒後

去年治療した部分ですが、縁のほうからまた新たな組織が形成されています。

植物の生命力にはビックリです。

今日の患者さんもしっかり完治してくれるのを願うばかりです。

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